Azure AD Connect 1.x バージョンの廃止が近づいています。現在 Azure AD Connect 1.x バージョンを利用している環境に対して最新バージョンへのアップグレードをアナウンスされています。
オンプレミス環境だけで完結するシステムの場合、サポート切れ後もそのまま使い続けてしまっていることもあったりしますが、Azure AD ディレクトリ同期という特性上、廃止となると Azure AD 側との同期処理自体できなくなってしまうのかという疑問があると思います。
Azure AD Connect バージョン 1.x の廃止
2022 年 8 月 31 日に Azure AD Connect 1.x バージョンが廃止となります。これは Azure AD Connect 1.x に含まれる SQL Server 2012 コンポーネントのサポート終了に伴うものです。
バージョン 1.x は 2022 年 8 月 31 日以降はサポート切れとして非推奨構成となるものの、Azure AD とのディレクトリ同期処理は継続して行えるとのことです。
そのため、期日までにアップグレードが間に合わなくても影響はないものと考えられますが、非推奨の構成となりますので、可能な限り早い対応が求められます。
Azure AD Connect のアップグレードについて
Azure AD Connect の仕様として、Azure AD 環境に対してアクティブに同期処理を行えるのは 1台の Azure AD Connect のみとなります。
その環境に 2 台目の Azure AD Connect が存在する場合は、ステージングモードという Active Directory からディレクトリ同期を行う情報を取り込むだけの状態で配置されています。
Azure AD Connect のアップグレードを行う場合は、ディレクトリ同期の処理を一時的に 2 台目となるステージング状態の Azure AD Connect へ切り替えを行い、その間にアップグレードを行っていくスウィングアップグレードの手法で行います。
以下のページで手順について案内があります。
Azure AD Connect の切り替えやアップグレード自体は難しくはないので、廃止日までにアップグレード対応することが望ましいです。