複数のデスクトップ接続を管理できる「RDCMan」の公開終了のアナウンスから一転、脆弱性が修正され、新バージョンがリリースされていました。
代替となる Remote Desktop アプリの使用感が微妙だったこともあり、唯一無二だった RDCMan の公開終了は業務的なインパクトが大きかった方も多いのではないでしょうか。
さっそく新バージョンをインストールして使ってみたのでご紹介したいと思います。
Remote Desktop Connection Manager(RDCMan)とは
Microsoft によって開発・提供されていた「Remote Desktop Connection Manager(RDCMan)」は、 複数のリモートデスクトップ接続の管理を行うためのツールになります。
RDCMan は、複数のリモートデスクトップ接続の画面を簡単に切り替えることができ、サーバーをグループで管理してまとめて接続を行ったり、ログオン情報などを一括で指定することができたりとエンジニアにとっては必至とも言えるツールでした。
そんな RDCMan ですが、長らく更新されておらず、脆弱性が指摘されたことが原因で修正予定なしで公開終了となっていたところ、2021年6月24日に Windows Sysinternals より新バージョンがリリースされたということです。
Windows Sysinternals は、IT 担当者や開発者が、Windows システムやアプリケーションを管理、トラブルシューティング、および診断する際に役立つ無償の Windows トラブルシューティング ツールの総称である。
脆弱性も修正されているようですが、旧バージョンとの互換性はないとのことです。
新バージョンの RDCMan をダウンロード
さっそく新しくなった RDCMan を試してみました。
上記ページから「Download Remote Desktop Connection Manager」のリンクをクリックすると「RDCMan.zip」がダウンロードされます。
「RDCMan.zip」のダウンロードが完了したら展開します。
インストール自体は不要で「RDCMan.exe」を実行するだけ利用することができます。
新バージョンの RDCMan を試す
コンソールが「Remote Desktop Connection Manager v.2.81 – Sysinternals」となっていますね。ひとまず、検証用のマシンを登録してみました。
やはり、一つ一つ RDP ファイルを作って接続するよりも快適です。セッション管理の手間が省けます。デスクトップがごちゃごちゃしないのも良いです。
新バージョンのリリース、感謝です。
RDCMan の公開終了で代替ツールを彷徨っていた方は、新バージョンの RDCMan を試してみてはいかがでしょうか。