リモートデスクトップサービスの利用には、利用者側のライセンスとしてデバイス or ユーザー のどちらかの CAL が必要となります。RDS ライセンスサーバーの構成時に CAL ライセンスの登録が必要となりますが、登録を進めるウィザードの中で購入しているライセンスプログラムを選択する箇所があり、どれを選択すべきなのかというような状況がありましたので、ライセンスプログラムの種別について調べました。
※本記事は、Windows Server 2016 で確認した内容となります。
アクティベートに利用するライセンス種別
RDS で利用する CAL ライセンスの種別(契約形態)としては、9つのライセンスプログラムがあります。あまり詳しいところまでは記載がありませんが、Windows のウィザードで確認できる情報としては以下になります。
1.License pack(ライセンス パック)
ライセンスパックは、量販店などの小売店または販売所を通して、あらかじめ設定された数量を購入したライセンス契約となります。ライセンス コードは、「*****-*****-*****-*****-*****」 の形式の英数字で構成されているものとなります。
2.Open License(オープン ライセンス)
オープンライセンスは、中小規模向けのボリューム ライセンス プログラムとなります。※Open Bussiness と Open Volume を含む
ライセンス認証番号は15文字の英数字で、ライセンス番号は8文字の数字のものになります。 (注文確認のヘッダーに記載されているもの)
3.Select License(セレクト ライセンス)
セレクトライセンスは、250 以上のデスクトップを所有するユーザー向けのボリューム ライセンス プログラムとなります。加入番号は、7文字の数字のものになります。 (ライセンス契約用紙に記載されているもの)
4.Enterprise Agreement(エンタープライズ アグリーメント)
250 以上のデスクトップを所有するユーザー向けのボリューム ライセンス プログラムとなります。加入番号は、7文字の数字のものになります。 (ライセンス契約用紙に記載されているもの)
5.Campus Agreement(キャンパス アグリーメント)
高等教育機関向けのボリューム ライセンス プログラムとなり、ライセンス契約番号は、7文字の数字のものになります。 (ライセンス契約用紙に記載されているもの)
6.School Agreement(スクール アグリーメント)
初等中等教育機関向けのボリューム ライセンス プログラムとなり、ライセンス契約番号は、7文字の数字のものになります。 (ライセンス契約用紙に記載されているもの)
7.Service Provider License Agreement(サービス プロバイダー ライセンス アグリーメント)
サービス プロバイダーが月単位で Microsoft 製品をライセンスできるようになるボリューム ライセンスとなり、ライセンス契約番号は、7文字の数字のものになります。 (ライセンス契約用紙に記載されているもの)
8.その他ライセンス契約
Open Value、Multi-Year Open License などのボリューム ライセンスとなり、ライセンス契約番号は、7文字の数字のものになります。 (プログラム情報に含まれているもの)
9.Select Plus License(セレクト プラス ライセンス)
250 以上のデスクトップを所有するユーザー向けのボリューム ライセンス プログラムとなり、加入番号は、7文字の数字のものになります。 (ライセンス契約用紙に記載されているもの)
これらのライセンスプログラムについて、契約しているものがどれに該当するものなのかは購入時の契約書やメールなどがあれば困ることはないと思われますが、ライセンスコードの情報のみであってもある程度判断ができるのかなと思います。