【SCVMM】別クラスター間のマイグレーション方法

Microsoft Windows
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クラスターマイグレーションではクラスターノード間でのマイグレーションと別クラスター(もしくは Hyper-V 単体)へのマイグレーションの観点があります。Hyper-V 間でのマイグレーションやクラスターノード間でのマイグレーションについてはよく触れられているのですが、別のクラスターに対してのマイグレーションについてサポートされていると記載されている情報はあるものの条件や方法については情報が見当たりませんでしたので調査と検証結果についてまとめておきたいと思います。
※本記事は、あくまで検証ベースで動作確認を行った結果を元に記したものとなります。

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仮想マシンのマイグレーションについて

同一クラスター間のライブマイグレーションの場合、通常通りマイグレーションを行うことができます。
また、この際仮想マシンの構成ファイルおよび VHD ディスクは SMB3.0 の共有領域へ配置している状態でもマイグレーションを行うことができます。

クロスクラスターマイグレーションの条件

別クラスター(または Hyper-V 単体)に対するマイグレーションはクロスクラスターマイグレーションと呼ばれているようで、以下の条件が必要となります。

  1. 高可用性の無効化(WSFC → Hyper-V)
    マイグレーション時に高可用性を無効にして自身に対してマイグレーションを行う。クラスター上から削除され、スタンドアロンの Hyper-V 上へ配置されるイメージとなる。

  2. 別ノードに対するマイグレーション(Hyper-V → Hyper-V)
    別のクラスターノードに対し、高可用性を無効にしたマイグレーションの実施。クラスターノードであってもそのノードのスタンドアロンの Hyper-V 上へ配置されるイメージとなる。

  3. 高可用性の有効化(Hyper-V → WSFC)
    再度自身のノードに対し、高可用性を有効にしたマイグレーションを行う。

ここでの注意点ですが、仮想マシンのマイグレーションを行う際、仮想マシン構成ファイルは共有領域へ配置することはできないようです。

Kerberos 認証プロトコルを使用している際の設定

また、マイグレーションの認証プロトコルを Kerberos に指定していた場合、ライブマイグレーション先のコンピューターに対して権限の委任の設定を行う必要があります。(Active Direvtory のユーザーとコンピューターより設定)

こちらで宛先コンピューターに対し、”Microsoft Virtual System Migration Service” および “CIFS” を指定して委任の信頼設定を有効にします。フェールバック(マイグレーションの戻し)も行うため、すべてのノードに対して設定する必要があります。

※委任設定が不足している場合はマイグレーション時に「仮想マシン管理サービスは、ホストとの仮想マシンの移行のための接続を確立できませんでした: セキュリティ パッケージで利用できる資格情報がありません (0x8009030E)。ソース ホストで接続を認証できませんでした: 適切な資格情報がありません。」との警告メッセージが表示されます。
※ちなみにクラスター内のライブマイグレーションの場合はこの設定がなくてもライブマイグレーションを行うことができました。

参考にしたページ

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